ビットコインが史上最高値を更新!

分裂を無事通過しSegwitの実装決定を好感

ビットコインが5月25日の高値を347,789円(bitFlyer)突破し、一時35万円台に突入。
対ドルでも3,000ドルに乗せ、3ヵ月ぶりに史上最高値を更新しました。
ビットコイン円チャート(出所:bitFlyer)

ここのサイトでは、株とFXが中心ですが、今一番ホットな投資先となっているビットコインについても簡単に触れておきたいと思います。
ビットコイン170805

高値更新の材料

8月1日にビットコインは、ハードフォークと言ってビットコインとビットコインキャッシュに分裂するという騒動がありました。これは連日TVやネットニュースで騒がれていましたので、多くの人がご存知かと思います。

『分裂』というと良いイメージがないですが、分裂後のビットコイン(BTC)の価格は安定。分裂してできたビットコインキャッシュ(BCH)も思いのほか価格が上昇しており、このことが仮想通貨市場に明るいムードをもたらしたといえそうです。

しかし、ビットコインが高値を更新したことは分裂騒動が落ち着いた以外に重要なトピックスがあります。
それは、7月末にSegwitというビットコインの仕様面の変更が行われることが決定したことです。これは、ざっくりというとビットコインの処理能力を高めようというものです。

ビットコインは、金融機関を介さず送金できるのが魅力です。しかし、あまりにビットコインを利用する人が多すぎて送金の数に対し承認作業が追い付かなくなってしまったのです。

ちなみに、ビットコインは最大でも1秒間で7つの処理を行うことしかできず、クレジットカードの1000分の1ほどの能力しかありません。
これでは、ビットコインの利用が拡大するとともに限界が来るのが見えてしまう。。ということで、何とかしようとここ数年間様々な案が議論されていました。

しかし、Segwitを実装すると承認作業を行うマイナーの一部が不利となるために、多数決が得られずにここまできていました。
今年に入り、多数の仕様変更の意見が出されて、その中でも※Segwit2xという案が賛同を得られてようやく使いやすくなる、というわけです。
※Segwitを実装するとともに、ブロックサイズも大きくする。

そのSegwitが、8月22日あたりに実装されるということが7月末時点で決まりましたので、ビットコインの問題が解決され利用しやすくなる!という思惑が働き価格は上昇しやすくなった、というのが今回の上昇の主要因だと考えられます。

今の米国株式市場で考えると、しばらく実現不可能だった減税法案が通過し、米国の景気に強力な追い風材料が突然出てきた、というイメージです。

なるほど、それだったら上がるよね!ということがイメージしやすいかと思います。

今後の相場見通し

さて、ビットコインはひとたび高値を更新すると怒涛の勢いで上昇する傾向があります。
過去のチャートを見てみましょう。

こちらは昨年秋の上昇です。
11月BTC高値更新
前回高値の82,000円付近を抜けた後に、少し横ばいとなり一気に2倍へと上昇しました。

下は今年の春の上昇です。
5月高値
ここは、日本で仮想通貨法案が施行というニュースをはじめとして、大手銀行がブロックチェーン技術を採用すると報道されたことで一気に仮想通貨市場に資金が流れ込みました。

では次の上値目標は、ざっと40万円前半まで上昇するのではないでしょうか。

テクニカル的には、前回が34万円まで上昇した後に約10万円の調整が起こりました。
その調整幅分の上昇する勢いはあると考えると、目標価格ざっと43万円前後。
対ドルでの節目となる3500ドルでは392,000円。4,000ドルでは448,000円となります。
(1ドル112円計算)

ドル円がやや円高方向に推移していることを考えると、110円の44万円あたりを目途とするのが良いのではないでしょうか。

ビットコインは明け方に上昇しやすい

最後に、ビットコインが急騰しやすいタイミングを記載しておきます。
それは日本時間の朝5時~8時にかけてです。
過去の大相場の上昇は、この時間に1万円程度も動いています。
明け方のビットコイン
ビットコインの取引の大木は米国と日本でなされていることから、アメリカ人の事後と終わりと、日本人が目覚めた時間が重複していることが関係しているのでしょうか。

詳しいことは不明ですが、とにかくこの時間には動きやすいので、ポジションを持った際には注意しておくとよいでしょう。

ビットコインはどこで買うのか

さて、この記事を読んでいる人はビットコインを買ったことがない人が多いと思います。

仮想通貨は、FX会社よりも取引所ごとに特徴があり、売買高や取り扱いの仮想通貨が大きく異なります。
なので、ざっと国内大手の取引所の説明をしますね。

bitFlyer

現物の売買代金1位。ビットコインのFXの売買代金を合わせると、国内のシェアの半分以上を占めることになります。
筆者はbitcoinFXで短期売買をしています。

Coincheck

5月、6月のビットコイン国内売買高1位。国内では最多の仮想通貨の取り扱いを誇ります。
ただ、販売所という立て付けなので売りと買いの価格差が凄まじく、ビットコイン以外の売買はおすすめできません。

BITPoint

マザーズ上場のリミックスポイント運営の取引所。
イーサリアムのスプレッドが狭く、FXではレバレッジ25倍が可能。
セキュリティ対策が国内取引所で一番良く、サーバーも安定しているので個人的に信用しています。

さて、ここまでざっとビットコインについて書きましたが、高値更新をしたことで新規マネーが続々と流入している状況でしょう。

また出遅れてしまった。。という人でも、まだまだチャンスがあります。
この上昇の先には、ほぼ間違いなく20%程度の急落相場がやってくるはずです。

仮にビットコインが45万円まで上昇すると、20%の調整で36万円まで下落する可能性は十分あるでしょう。

その時に、『売り』でガッツリ稼ぐためにも今から準備をしておくことに越したことはないですよね!

・ビットコインFXができる上場企業運営の取引所

ABOUTこの記事をかいた人

FX歴2009年~、株歴2015年~。その他、CFD、商品、オプション、仮想通貨まで幅広く取引しています。金融メディア勤務で数多くの個人投資家ネットワークに参加。機関投資家から億トレまで、多くの投資家から得た知識を展開していきます。