【2020年版】日本のお金持ちランキングトップ5!成功ストーリーを紹介

皆さんこんにちは、くみちょーです!

投資家というと、株式やFXなどの金融取引を大きな資金で運用していてお金持ちのイメージがありますよね。でも、投資家が叶わないお金持ちもたくさんいます。それは、会社の創業者です。特に上場企業の社長ともなれば資産は数百億円から数千億円の人がごろごろといます。

今回は、大企業の創業者で、2020年のお金持ちランキングトップ5人を紹介したいと思います。

第5位

高原 豪久 ユニチャーム代表取締役社長
資産額:6320億円

高原氏は1961年生まれ、愛媛県四国中央市(旧伊予三島市)の出身です。

成城大学経済学部を卒業した後に、三和銀行に入行。1991年に父親の創業したユニ・チャームに入社。4年後の1995年には取締役に昇格。その後も、毎年のように昇進を重ね、2001年からは創業者である高原慶一朗氏の後任として代表取締役社長に就任。グローバル化を進めるなどして、売上を大幅に伸ばしています。

ユニ・チャームは現在、ベビー用や介護用の紙おむつなどの他、トイレ用の砂などペット用品も手掛けています。

新型コロナウイルス関連では、同社が国内マスクの最大手。日本衛生材料工業連合会の会長でもある高原氏は、安倍首相とテレビ会議でマスクなど医療物資の増産について、意見交換を行うなど、存在感を増しています。 

 豪久氏が社長に就任してから16年で売上高は4倍に。ユニチャームの時価総額は7倍になりました。

第4位

佐治信忠 サントリーホールディングス代表取締役会長
資産額:1兆60億円

佐治 氏は、1945年生まれ、サントリー2代目社長の佐治敬三(けいぞう)氏の長男として兵庫県に生まれました。 慶應義塾大学を卒業した後に、留学しカリフォルニア大学経営大学院を修了。卒業後は、ソニーの関連会社であるソニー商事に入社。電化製品の営業を担当していました。しかし、3年後にはサントリーに入社。そして、2001年にサントリーの社長に就任しました。

サントリーといえば、日本の飲料業界の大手。ビールでは「ザ・プレミアム・モルツ」が躍進。ウイスキーでは、「白州」大ヒットしており、売っていないお店も多いみたいです。

また、コーヒーではBOSSが有名で、トミー・リー・ジョーンズさんのCMは2006年からずっと続いています。

佐治氏は積極果敢な人物として知られており、「やってみなはれ」の精神をか掲げています。社員にも、「どうせやるなら激しい提案を出せ」を檄(げき)を飛ばしているのだとか。

そんなサントリーは、2014年に1兆6500億円を投じてアメリカの蒸留酒最大手であるビーム社を買収しました。

第3位

滝崎 武光 キーエンス創業者、取締役名誉会長
資産総額:2兆1190億円

滝崎氏は、1945年生まれ、兵庫県芦屋の出身です。尼崎工業高校を卒業した後は、2度の起業と倒産を経て1974年29歳の時にリード電機を創業。売れる商材を求めた滝崎氏はファクトリー・オートメーション化の潮流に商機を見い出しました。高給で優秀な技術者を集めFA(エフエー)センサーを軸に計測機器・情報機器・顕微鏡などの高い付加価値製品の自社開発に成功。1986年にはキーエンスへ改称し、翌年に株式上場を果しました。

キーエンスは、44ヵ国に200拠点を展開する国際企業であり、平均給与は2000万円を超えています。日本で30代以上では、平均年収がもっとも高い会社なのだそうです。

また値引禁止を徹底しており、営業利益率は50%に迫るほど驚異的な数字を確保しています。

滝崎氏は、「顧客の欲しいというモノは創らない」と話しており、高い人件費に関しては、「人件費は経費ではなく、付加価値創造の要素」と考えているそうです。

キーエンスの社員は、マネジメントが徹底されており、営業マンの活動は分単位でチェックされているそうです。そのため、社内の移動はみんな駆け足なのだとか。「大阪の高速で車をぶっ飛ばしてたらだいたいキーエンス」という冗談もあるのだそうです。

新商品は世界初機能がつく事が多く、基本的に他社よりも良い商品で、しかも注文を行うと翌日には届くようになっています。スピード感がすごい会社ですよね。

第2位

孫 正義 ソフトバンク創業者、ソフトバンクグループ社長
資産総額:2兆1940億円

孫氏は、1957年生まれ、佐賀県鳥栖市の出身です。名門カリフォルニア大学時代には、自動翻訳機の製作や中古インベーダーゲーム機の輸入販売など、起業活動に励んでいたそうです。卒業後は、日本ソフトバンク(現ソフトバンク)を設立。ゲームソフト開発・販売会社ハドソンとの契約やラオックスの売場確保でパソコンソフト市場を独占しました。

1994年に株式上場を果たした後は、神業的目利きとアメリカのIT人脈を武器に、M&Aと再投資を繰返す「時価総額経営」を始動。1995年にヤフーに投資し、ヤフージャパンを設立。両社とも、わずか1年で株式上場を果たし「ITバブル」の寵児となりました。

その後も、M&AとSBIやガンホーなどの子会社上場などが成功。ダイエー球団を買収し、福岡ソフトバンクホークスのオーナーとなりました。

2004年に日本テレコム、2006年にボーダフォンを買収し電話通信業界に進出。2013年にはアメリカの携帯キャリア、スプリントを買収し、携帯キャリアでは世界3位へ躍進しました。

また、2014年には中国のeコマース最大手であるアリババが上場。ソフトバンクはトヨタ自動車に次ぐ時価総額10兆円を達成。日本一の大富豪となりました。

2017年には、テクノロジー分野を中心に投資を行うソフトバンク・ビジョン・ファンドを設立。運用資産は10兆円にも上り、ソフトバンクは携帯会社から投資会社の側面が強くなっています。

第1位

柳井 正 ファーストリテイリング代表取締役会長兼社長
資産額:2兆3870億円

柳井氏は、1949年生まれ、山口県宇部市の出身です。早稲田大学政治経済学部を卒業後ジャスコに入社。しかし9か月で退職し、友人宅に家業の紳士服店「小郡商事」に就業。

青山・アオキとの競争を避けてカジュアル衣料へ転換し、香港視察を機にGUP式SPA(製造小売業)のチェーン展開を志しました。販売は西日本のロードサイド、生産は中国、デザインは大阪とニューヨークというグローバルなサプライチェーンをいち早くカジュアルウェア分野で構築。安くて品質の良い普段着の市場を開拓しました。また経営体制の充実のため、元伊藤忠やマッキンゼーの30代の人材を受け入れるとともに、古参取締役を説得の上で退任。取締役の若返りを実施しました。

1984年に社長を継いだ柳井正は直ちに「ユニクロ」を開業し中国地方へ多店舗展開。さらに、中国に開発輸入体制を構築しました。1991年に今の社名であるファーストリテイリングへ改称。1994年に株式上場を果しました。

1998年に発売した「フリース」が、3年間で2600万枚の驚異的売上を記録。アパレル業界に価格破壊を起しました。これを機に東京へ本拠を移し、原宿を旗艦店として全国展開に邁進。ユニクロはたちまち500店舗を突破し、その後もロンドン・上海を手始めに海外市場へ乗り出しました。ベーシック衣料の大量販売と、国産並の品質管理により、低価格と高収益の両立に成功したのです。

2002年には会長兼CEOへ退いたのですが、3年後には「安定成長」を説く新社長の玉塚元一(たまつか げんいち)氏を解任し、社長に復帰。商業施設「ミーナ」や「ユニクロ・グローバル旗艦店」で店舗の大型化を推進。海外事業も黒字化し「ヒートテック」や女性向け商品が好調で、成長軌道を回復しました。

その後に訪れたデフレ不況は、ファーストリテイリングには追風となり、2013年には時価総額が流通企業最大となる4兆円に到達。柳井氏は、親友の孫正義氏に続き、世界的大富豪にランクインしたのです。

ちなみに柳井氏は、2001年からソフトバンクグループの社外取締役(2019年に退任)もしています。孫社長によると、数十億規模の小さなM&Aには非常に慎重になるものの、数千億から数兆円規模の買収には、積極的になるのだとか。ボーダフォンの買収も、柳井氏の後押しが大きかったという噂もあります。

2015年には時価総額は6兆円に迫り、ユニクロは国内844店・海外16カ国864店(中国414・韓国163・欧米78)へ拡大しました。2019年には、時価総額が7兆円を突破!柳井氏は「国際流通業トップ10入り」を掲げて世界展開を加速し、国内で1千店舗体制を目指し疾走を続けています。

そんな柳井氏は、経営哲学として

「経営とは、一番最後から本を読むようなもの。まずは結論ありきで、最終的に何を求めて経営していくかを決め、結論に至る方法を考えられる限り考え、良いと思う順から実行する」

という言葉を残しています。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

実は、上位4名は2016年から同じ顔ぶれとなっており、自社を安定的に成長させていることが分かります。

ちなみに、6位には楽天の創業者である三木谷氏。9位には、ニトリの創業者である似鳥氏がランクインしています。

リスクを恐れず起業して、新しいサービスや商品を産み出す創業者が、僕たちの生活を豊かにしてくれているのですね。

 

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ABOUTこの記事をかいた人

FX歴2009年~、株歴2015年~。その他、CFD、商品、オプション、仮想通貨まで幅広く取引しています。金融メディア勤務で数多くの個人投資家ネットワークに参加。機関投資家から億トレまで、多くの投資家から得た知識を展開していきます。