FXトレーダーJohnのFXおすすめ本を冷静レビュー!|英国EU離脱か?!松崎美子『ロンドンFX』

お疲れ様です。サラリーマントレーダーのJohnです。

もう6月!梅雨入りですね。

あと少しで今年の半分が終わろうとしています。

早いですね。そう感じるのはJohnがトシだからでしょうか(汗)

今月は英国の国民投票が6月23日にありますね。

今回の国民投票は英国EU残留か、離脱かを投票するためのもの。

為替業界では、英国(Britain)のEU残留(Remain)を表現する造語『Bremain』、英国(Britain)のEU離脱(Exit)を表現する造語『Brexit』が生まれるほど、注目度は高く、各方面で離脱なのか?残留なのか?の経緯を固唾をのんで見守っています。

どちらに転ぶか私も注目して見ていきたいと思います。

さて、そんな英国フィーバーということもあり、
今回おすすめ本レビュー紹介にはこちらの本を選んでみました。

『ロンドンFX』

著者は松崎美子さんです。

著者紹介|松崎美子さんってどんな人?

松崎 美子(まつざき よしこ)さんは1986年スイス銀行東京支店からキャリアをスタートさせます。

当初はディーラーアシスタントだったそうです。1988年の結婚を契機に渡英。バークレイズ銀行本店のディーリングルームで勤務を開始し、FXディーラーとしての頭角を現し、初の日本人FXオプション・セールスになります。

その後、1997年からはメリルリンチ銀行ロンドン支店へ転職。2000年に退職した後、現在はFXを皮切りに株式指数など幅広く手掛ける個人トレーダーとして、英国ロンドン在住という地の利を活かした欧州に関する情報発信を行っています。もしかしたら、マウンテンブログの読者の方はセントラル短資FXや外為どっとコムなどFX各社のコラム連載やセミナーではすでにおなじみかも知れません。

是非、このレビューで松崎美子さんへ新たに興味を持って頂いた方は2016年6月現在、以下セントラル短資FXをはじめとするFX各社でで何かしらの松崎美子さんのコンテンツを目にすることが出来ますので是非、口座開設して探してみてください(^_-)-☆

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松崎美子さんは著書『ロンドンFX』の冒頭で、円(JPY)のトレードに固執する日本人投資家を“食わず嫌い”と評しています。なぜなら、円絡みはマーケットの状況に合わない事があるためだと述べています。

これから触れますが、特に円(JPY)というのは私たちにとっては最たるメジャー通貨ですが、世界中のトレーダーにとっては円(JPY)は最たるメジャー通貨ではありません。当然、米ドル(JPY)やユーロ(EUR)をメインに取引します。それら通貨と比べると円(JPY)は若干マイナーな位置づけになります。

松崎美子さんは『ロンドンFX』を通じて、日本人トレーダーがもっとクロス円以外の通貨ペアへも目を向けることで、本来失っているトレードチャンスを広げることの重要性を説いています。

もし、円(JPY)絡みの通貨だけしかトレードをしたことが無い方は是非、この『ロンドンFX』を一度ご覧になってみてご自分のトレードの可能性を広げてみてはいかがでしょうか?

さて、それでは本の内容の紹介に入っていきます。

松崎美子流 欧州通貨で稼ぐべき理由

それぞれの世界市場の取引シェアは?

私自身、この数値を実際に見て驚きました。

東京市場になじみのない方に改めて説明しますが、FXが24時間取引できるのは世界中に市場があり、常に売買という需要と供給が回転してるためです。

中でも、ロンドン市場は世界中の市場の中でも最大規模。ロンドン市場は日本時間16時(冬時間17時)から24時(冬時間25時)の時間帯に稼働します。

毎日5兆ドル(1ドル110円換算で約550兆円)を超える為替取引が世界市場で行われますが、日本の東京株式市場の出来高がだいたい2兆円規模であることからその規模の大きさが分かると思います。このうち、各地域別の取引高割合がコチラです。

グラフ1

東京市場の割合の小さなこと!(汗)
そしてロンドン市場の圧倒的な巨大さ!アジア全体が束になっても敵いません。

ロンドン市場はボリュームも大きい分、値動きも大きく、チャンスも大きいということ
です。

世界のトレーダーが取引している通貨ペアを知ろう!

それでは次に、通貨別の取引高を見てみましょう。

グラフ2

やはり、通貨ペアの王様であるユーロ/米ドル(EUR/USD)のシェアが圧倒的ですね。

個人的に意外だったのは、米ドル/円(USD/JPY)もベスト3には入っているという事実です。ただ、私たち日本人になじみ深いクロス円で取引高が確認できたのは米ドル/円(USD/JPY)とユーロ/円(EUR/JPY)のみ。豪ドル/円(AUD/JPY)など人気通貨はその他大勢入りです。これが世界の状況です。

当然、世界で取引量の多い通貨ペアはその分、需要と供給が成立しますので当然値動きもしますし、ボラティリティも高いです。そのため、収益チャンスを増やすためには、こういったクロス円以外の世界的メジャー通貨ペアへも目を向けていく必要性が理解頂けると思います。そして、取引時間帯に関しても巨大な取引量が誇るロンドン市場の稼働時間にトレードを行うという選択肢もあってもいいのではないでしょうか?

以上から、ロンドンをはじめとする欧州時間、欧州通貨を絡めた取引へも目を向けて頂ければと思います。

取引効率をアップする“ファンダメンタルズ”とは?

私はロンドンFXを読むまで少々誤解していました。私はファンダメンタルズ=発表される経済指標を気にすることだと思っていました。

例えば、米雇用統計や中央銀行の政策金利発表などをあてにしながらトレードすることがファンダメンタルズ分析だと思っていました。ただ、これは浅い理解でした(汗)

松崎美子さんの言うファンダメンタルズとは、「個別の通貨が今どういう状態にあり、ここからどう動く可能性があるのか?」を考えるということを言っています。つまり、私の“経済指標”を気にするという行為は、あくまで“点”の話であって、松崎美子さんは、その指標一つ一つを参考にしながら通貨全体の力関係を見るということを言っています。だいぶ違いました(;^_^A

各国、通貨の力関係を把握する指標は?

通貨の力関係とは、買われやすい(人気がある)通貨と売られやすい(人気が無い)通貨をいかに見極めるか?ということです。

例えば、政策金利が高い通貨は買われやすく、低い通貨は売られやすいというものです。

その他、通貨の力関係を比べる場合、松崎美子さんは以下のような要素を見るそうです。

・国の金融政策方針
与党の金融政策の方針は何か?その国の中央銀行(主に政府方針に倣う)の方針は?

・国の財政状況
国の収支は?赤字か黒字か。

・国の信用力
信用力で決まる長期金利の推移、スタンダード&プアーズやムーディーズ、フィッチのような世界的格付け会社の評価はどうか?

これらの要素を形成するのが、各種指標です。
CPI、PMI、経常収支、防衛K収支、鉱工業生産、小売売上高、失業率、住宅指数などが挙げられます。

「円を買う理由が無く、米ドルを売る理由がなかった」アベノミクス

SBIFXトレードの画面

アベノミクスは主軸の3つの政策の中で「大胆な金融政策」を掲げ、「量的・質的金融緩和」を実施しました。マネタリーベースを年間約 60~70 兆円に相当するペースで増加するよう金融市場調節を行うことをプロセスとして、平成24年末に138兆円であったマネタリーベースを、平成25年末には 200兆円に、平成26年末には270兆円となり、2年間で2倍以上にしようとします。つまり、市場に出回るお金を倍にするということです。

そうなれば、円の単価価値は逆に半減しますよね?案の定、円安への米ドル/円は動きました。

松崎美子さんの知人の大倉孝氏(豊商事シニアFXストラテジスト)は、「円を買う理由がなく、米ドルを売る理由が無い」と判断し、98円台でエントリーし、役1年以上ポジションを保有した後、120円で利確したそうです。その差、20円以上!

ファンダメンタルズ分析を駆使して大局を把握しトレードを行った成果ですね。うーんすごい。

松崎美子さんはこういったファンダメンタルズ分析を過去の値動きにあてはめ、具体的な事例をいくつも「ロンドンFX」で紹介していますので是非一度、お手に取ってみてください。

また、松崎美子さんについてもっと知りたい方は、セントラル短資FXへ口座開設をすれば無料で松崎美子さんの書いた特別レポートを期間限定で見る事が出来ます。是非、併せてご覧ください。

セントラル短資キャンペーンバナー松崎美子レポート

『ロンドンFX』レビューまとめ

私Johnとしてはこの本はテクニカル分析習得中、もしくは、習得済の初中級者の方に読んで頂きたいです。そして、ファンダメンタルズ分析というものが何か?それぞれの経済指標や経済政策がどのように大局的な市場の流れを作っているのか?という点に、本を通して触れてほしいと思います。

そうすることで、トレードの幅を大きく広げる事が出来るのではないかと思います。

是非、この本『ロンドンFX』を通じて、あなたが更なるチャンスをFXトレードで手にできることを祈っています。

本書評があなたの力になれば幸いです ^^)

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それでは、また次回の記事でお会いしましょう。

John
ロンドンFX