相場の値幅だけでトレードで勝てる

相場は生き物といいます。

絶えずプレーヤーが変わり、出来高が変わり、注目市場が変わり、値動きを変えてゆきます。

相場が変われば、今まで勝っていた手法でも勝てなくなりますので、手法だけで相場で生き残るというのは難しく、根本的に柔軟性が必要だと感じています。

そんななか、初心者でも簡単にでき、恐らく過去9年間ずっとワークし続けている売買手法がいくつかありますので、紹介したいと思います。

トレンド発生時に値幅だけを見る

トレードは基本的に順張りが良いとされています。

順張りでは、押し目買い、戻り売りが基本。
でも、その押し目が分からないからうまくいかない。。何てことありませんか。

そんな気持ちを解決するために、トレンドが発生した時に※調整幅をみるということをしてみましょう。
※上昇時は、下落幅、下落時は上昇幅。

では、トランプ相場の上昇トレンドから。

8時間チャートとなってしまいますが、以下をご覧ください。

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トランプ相場では、ドル円が101円の安値から118円台半ばまで上昇しました。

しかし、17円も上昇している間に、調整はたった2円程度しかありませんでした。

仕方ありませんよね、トランプ大統領になると大暴落が来るとメディアがこぞって報道していたために、みんな買えないばかりか売り向かっていたのですから。。

上がるたびに損切りが出て、急騰する。
ようやく買おう思って押し目買いに転じても押し目が来ない。

まさに『押し目待ちに押し目無し』の相場となりました。

この時に、自分が見ていたのは、トレンドの初期の段階で、下押し局面がどの程度の幅となっていたかです。

たくさんあったために図に書ききれませんでしたが、トレンドが発生してから初めて20日移動平均線にタッチするまで、最大調整幅は1円20銭でした。

つまり、押し目待ちの人は『約1円の押し目があれば買い』という戦略を取っていれば、かなり簡単に利益を上げることができたのです。

おもしろいことに、こういった5円以上の大きなトレンドが発生した初期段階では、この調整の幅がほとんど同じくらいになることが多々あります。

上昇トレンドの停滞を疑うのは、調整幅が1円以上になってからです。

12月1日に高値を更新しましたが、頭が重くなってきているのがわかると思います。

ここで、115円というドル円の歴史的節目を前に大きな利食いが出たということが分かります。

これまで2日あれば高値を更新してきた上昇ペースも落ち、ここでトレンドが一服したと感じられます。

ただ、これまで101円から115円まで上昇してきたにもかかわらず、下押しが1円ということは買えていない人ばかりに決まっています。

通常、トレンドが発生すれば3分の1程度は下落しても良いはずです。

なので、12月以降は上値が重いながらも下値を着実に切り上げていることから、打診買いで入ることができます。

この相場では、2番目に深い調整幅である約2円を割り込んだあたりで、簡単な上昇相場は終わったと判断するのがセオリーです。

ちなみに、くみちょーは29日に117円を割り込んだところで売りに転じたのですが、年明け早々に踏み上げを食らいました。

しかし、1月3日に相場はダブルトップをつけ下落へ。

この上昇相場で初めてとなる3円幅の下落となりましたので、一旦101円から118円までの17円の上昇が終了し、6円程度の深押しが来るのではないかと想定することができます。

短期でも使える

この調整幅で相場を読むという手法は、便利なことに、短期~中期程度利用できます。
また、上昇・下落局面両方に効果的です。
経験則では、下落相場のほうがより機能しやすいと感じています。

どうせならということで、記事執筆時点(2017/02/26)の生きているチャートを持ってきました。

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下げ幅90銭に対して、2回とも40銭程度の戻りです。

値幅を見ていれば、こんなに簡単に取ることができます。しかも、112円という心理的節目もあり、利益確定もし易い位置で反発しています。

セオリーでは、この後111.50円程度まで下落することになりますが、週末を控えて112円を割れた後に反発しているので、この手法に頼るのはここまで。週末のニュースを加味しつつ、参考までに111.50円を見るという程度です。

ただ、この111.50円も前回(2/7-8)の安値というのがおもしろいですよね。

こんな感じで、トレンド発生時の値幅を見て売買ポイントを決めるという方法は、とてもシンプルで使いやすい売買手法となっています。

他の分析を組み合わせることで精度がより高まりますので、是非試してみてください!

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ABOUTこの記事をかいた人

FX歴2009年~、株歴2015年~。その他、CFD、商品、オプション、仮想通貨まで幅広く取引しています。金融メディア勤務で数多くの個人投資家ネットワークに参加。機関投資家から億トレまで、多くの投資家から得た知識を展開していきます。