オーストラリア・ニュージランドは年内に利上げあるか?

4月に発表されたニュージーランドの消費者物価指数(CPI)は市場予想を大きく上回る発表でした。

2017年1月-3月期は+2.2%と良好なインフレ率です。

利上げ水準域に入ってきたと言えるでしょう。

これが次回の四半期でも2.0%以上を保てれば、秋から冬にかけて0.25%ほどの利上げに移るかもしれません。

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かなり要注目でしょう。

スクリーンショット (476)■出所:外為どっとコム 各国経済指標データ

 

■オーストラリアも秋ごろには先陣を切って利上げになるか?

さて、ニュージーランドの経済指標が好調になってきましたが、オーストラリアはどうでしょうか。

2016年と2017年の経済指標を見ていきたいと思います。

スクリーンショット (478)■出所:外為どっとコム 各国経済指標データ オーストラリア2016年

昨年の第4四半期は1.5%のプラスと好調な水準をキープしております。

これが+2.0%以上に上昇してきますと、利上げの可能性が一気に高まります。

何よりも経済が好調です。

貿易収支は長らく赤字続きでしたが、2016年の11月から黒字化に成功しております。

中国向けの石炭や鉄鉱石の輸出が好調のようで、中国国内の公共投資が加速しているためと考えられます。

また北京冬季オリンピックに向けた住宅市場も活況なようで、こうしたポジティブ材料が重なっていることと、北朝鮮の地政学リスクから、中国が北朝鮮から石炭や鉄鉱石、卑金属の輸入の量を落としはじめておりますので、それも影響をしているのでしょう。

北朝鮮からのシェアをオーストラリアが奪っているという構図です。

オーストラリアはニュージーランド以上に好景気に沸きそうです。

 

■2017年の豪・経済指標

スクリーンショット (479)■出所:外為どっとコム 各国経済指標データ オーストラリア2017年

つづいて、2017年以降のオーストラリア経済指標です。

直近では3月の雇用統計は大変よい数字がでました。雇用者数+6万人は非常に高い数字です。

調べてみると、近年でも+6万人を超えた雇用統計は2013年の2月と2010年の1月など、過去に数えるほどしか経験のないことでした。

貿易収支も4か月間連続黒字で推移していることは明らかに輸出が好調な証拠でしょう。

オーストラリアの最大貿易相手国である中国の爆買いあってこそです。

おそらくですが、こういった好調な経済指標が連発しておりますので、そろそろ物価にも影響が出始めるかもしれません。

賃金の上昇も本格化すれば、消費が加速するため、物価も上昇しやすく、消費者物価指数(CPI)も好結果になりやすいでしょう。

史上最低金利である、オーストラリアの政策金利ですが、年内に+1.75%には引き上げる可能性が高いと考えております。

米国の利上げペースが鈍化しそうにありません。少なくとも年2回は実施するでしょう。規定路線の3回を実施すれば、豪・米の政策金利差がなくなりますので、豪ドル安が止まらなくなる恐れもあります。

オーストラリア中央銀行(RBA)も先回りする必要があると考えているはずです。この経済指標があと数か月も続けば、利上げに動いてくるのではないでしょうか。

それは2017年中盤から後半にかけてだと思われます。特に7月は4-6月期の消費者物価指数(CPI)の結果も発表されることから注目度はあがっていることでしょう。

これらを織り込みに値動きはまだ出ておりませんので、ここ数か月間は豪ドルの値動きに大注目ではないでしょうか。

file■参考 オージードルの月足チャート

最大5000pipsの下落後、2年近くも0.70台のレンジで推移をしている。近々どちらかに大きくブレイクをしてもおかしくないタイミングかもしれません。

↓↓おすすめ記事です。 すでに2017年1月からオセアニア通貨には注目をしておりました。

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